おお~!!

 良い香りがするわ!!

 

 おう、木に黄金色の花が一杯咲いておる!!

 此処にも、あすこにも!!

 

 よう見ていると咲き方が違うのう??

 枝の張り方も違っておるのう??

 

 和尚!!

 何で、枝の張りや、花付が違うのじゃ??

 

 「 狸殿、よう気が付いたなあ・・」

 「 もうちょっとよう見てみ・・」

 

 なになに??

 一つは、庭の土塀の隅にあり、

土塀の屋根の上から見えておる。

 

 

金木犀 花満開 (1)

 

 そうじゃ、土塀沿いに在り、

 皆さんが歩きながら、上の金木犀の香りと、

         見上げて花を楽しむようにしておる。

 

 

金木犀 花満開(4)

 

 もう一つは、別の木の下に、その間から伸びとる。

 

 

金木犀 花満開(5)

 

 

「 そうじゃ、夾竹桃と言う木じゃ・・」

 「 よく伸びる木でなあ、樹勢が強い・・」

 

 

 「 花は、名前の様に桃の花のように、

ピンクでいいのじゃが・・」

「 葉っぱが極端に言うと一年中落ちるのじゃ・・」

 

 「 木の汁は、灰汁が強く、肌荒れを起こす・・」

 「 儂も枝剪定の時は、腕の肌が負けて腫れよる・・」

 

 「 それで、金木犀に変えようと、下に植えてある・・」

 「 枝を伸ばすため、枝の先をほんの少しだけ切って、

  枝数を増やし、伸ばそうとしてるので花芽が多い・・」

 

 

金木犀 花無し (1)

 

 

これは、庫裏の西に在り、一番背が高いし、

何や枝の先が切られて居る。

 

「 そうじゃ、この金木犀は、

西日を遮るために植えてある・・」

「 そのために、花芽を無視して枝を

チョッキン・・チョッキン・・」

 

 それで、花が全くと言って程無いのじゃなあ!!

 

目的によって、木の枝の切り方も、

時期も違うのじゃなあ!!

 

 和尚ご苦労さん!!!!!