おう、八つ手じゃ!!
毎年、枝が伸び、葉っぱも満開じゃ!!
「 狸殿。」
「 それはなあ、“ 梶の木 ”じゃ。」
「 八つ手ではないぞよ。」
「 お茶時に使うものじゃ。」
へえ、こんなものを、床の間に活けるのかえ??
「 いやいや、生け花では無い。」
「 七夕のお茶席で、
お菓子を出す際に、蓋のように好かうのじゃ。」
「 年一回のために植えて、育てておる。」
「 じゃが、熱帯の木で、
いくらでも増えて、又、大きくなりよる。」
「 儂の友達の裏千家のお茶の先生が、
育てておいてくれと言われるのでなあ。」
「 苗を昨年差し上げたが、
まだ大きくなっていないので、今年は置いてある。」
「 今年は切って、裏の一本にするつもりじゃ。」
へいへい、実の出来ない木はどんどん切ってや!!
甘い実のなる木を植えてや!!
茶道は、儂には関係ないで!!