おう、八つ手じゃ!!

 毎年、枝が伸び、葉っぱも満開じゃ!!

 

梶の葉っぱ (3)



 「 狸殿。」

 「 それはなあ、“ 梶の木 ”じゃ。」

 

梶の葉っぱ (1)


 「 八つ手ではないぞよ。」

 「 お茶時に使うものじゃ。」


梶の葉っぱ (2)


 

 へえ、こんなものを、床の間に活けるのかえ??

 「 いやいや、生け花では無い。」

 

 「 七夕のお茶席で、

お菓子を出す際に、蓋のように好かうのじゃ。」

 「 年一回のために植えて、育てておる。」

 

 「 じゃが、熱帯の木で、

いくらでも増えて、又、大きくなりよる。」

 「 儂の友達の裏千家のお茶の先生が、

        育てておいてくれと言われるのでなあ。」

 

 「 苗を昨年差し上げたが、

まだ大きくなっていないので、今年は置いてある。」

 

 「 今年は切って、裏の一本にするつもりじゃ。」

 

 へいへい、実の出来ない木はどんどん切ってや!!

 甘い実のなる木を植えてや!!

 

 茶道は、儂には関係ないで!!