和尚、紫の花が咲いとるのう!!


紫露草 (1)

 

 「 おう、狸殿・・」

 「 それは、露草じゃ・・」


紫露草 (2)

 

 露草か、中々乙な名前が付いとるのう!!

 

 「 じゃが、邪魔な草で、花じゃ・・」

 

 何でじゃ??

 こんなに綺麗ではないか??

 

 「 確かに・・」

 「 じゃが、なんぼでも増える雑草じゃ・・」

 

 「 ほっとくと、他の花を覆うほど増えるのじゃ・・」

 「 可哀想じゃが、目の敵で直ぐの挽いとる・・」

 

 可愛そうに、それで、此処だけじゃな??

 

 「 そうじゃ、

心配せんでも根っこが少しでも残っているとすぐじゃ・・」

 

さよか、和尚、早よ抜きや!!