2022年01月04日


 

 仏様にお参りするかのう!!

 まんまんちゃんあん!!

仏壇正月飾り (4)

 

 「 おう狸殿、仏さまにお参りしてくれてありがとう・・」

仏手柑 (1)

 

 うんにゃ??

 和尚、変なものが有るが何じゃ??

 

 ちと気持ちが悪い、お化けかのう??

 こんなもん見たのは初めてじゃ??

こりゃ何じゃ??

 

 「 おう・・それは頂いたものじゃ・・」

 「 蜜柑の一種じゃ・・」

 

仏手柑 (3)

 何~い??蜜柑食えるのか??

 食いたくも無いが!!

 

 「それわなあ、蜜柑・柑橘類の一種で

 “ 仏手柑 ”と言うのじゃ・・」

 

ぶっしゅかん!! 仏の手??

お釈迦さんは、手の指が蛸の様に多かったのか??


 「そうでは無く、非常に珍しく、

      育てるのが難しいので名付けられたらしい・・」

 

 「 珍しいじゃろう・・」

 

 うんにゃあ!! 狸の儂には食える甘い蜜柑が良い!!

 

 

仏壇正月飾り (9)

 

 



生け花 (2)

 

 ひゃあ!!お花が飾ってあるのう!!

 こりゃ何で、庭に色々花が有るのに、本堂に花が有るのじゃ!!

 

 「 生け花と言ってな、来られたお客様への接待じゃ・・」

 「 お客様の目を楽します。一つの方法じゃ・・」

 

 「 入口の隅や、そこいらに静と余り派手でなく

 片隅に色を添える、これが接待の神髄じゃ・・」

 

松蛙生け花 (1)



 「 現在は,花屋に行けばすぐに花が手に入り、

 非常に鮮やかに飾ることが出来るが、

静かにある花もええもんじゃ・・」 

 

 「 花一輪でも有ると、心が和むものじゃ・・」

 「 このなごむ心を今の日本人は忘れておる・・」

 

 「 入口や,便所の片隅にある一輪 “ 乙 なもんじゃ・・」 

  

 「 これは人にも狸にも言える・・」

 「内からでる品格や、内に秘めた力は、

 外面を着飾り、取り繕っても出来るのもではない・・」

 

 それは、狸の儂に言っておるのか??

 

 「 いやいや、和尚の儂の反省でもある・・」

 「 いつも和尚として奉られると、つい偉そうになる・・」

 

 「 自省の念を持つかどうかじゃ・・」

 

 狸の儂はいつも馬鹿にされるから、反省も自省も要らんわい・・

 

 


 

 和尚!!

 和尚!!

 

 「 おう狸殿。大きい声を出して如何した??」

 「 久しぶりじゃのう・・」

 

 いやいや、年末以来じゃ!!

 年末から冷え込んだので、一杯飲みながら寝てしもうた!!


211231雪景色庭 (27)


 

 どうもそのままショートの冬眠に入ってしもうて、

 目だ覚めたら今じゃった!!

 

 和尚に挨拶せねばと参ったところじゃ!!

 

 「 おう・・それはそれは有難う御座る・・」

 「 おめでとうござりまする・・」

 

 「 今年も宜しくお願い致します・・」

 

 和尚!! ことしも宜しくお願い致します。

 

 「 まあお上り・・お茶でも出すよって・・」

 へえ、おおきに!!

 

 ひゃ!! 虎が居るがな!!

 くわばら!! クワバラ!!

置物寅 (1)


置物寅 (2)
 


 「 これはなあ・・今年の干支が寅じゃて、

御香屋さんがくれはった張り子の寅じゃ・・」

 

成程!!可愛い虎じゃ!!

可愛い虎でも大きくなると怖くなるからいかん!!

 

子供も大きくなると憎らしい!!

とは言え、いるまでも可愛い子供のままでは手に掛かる!!

 

自立してもらわないかんが、親心としては矛盾するが!!

まあ、ええか!!

お茶下さい!!勿論、お菓子もね!!

 

 

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