白山吹 白 実+黒 (2)

 

 おう新しい実が成っとる!!

 去年の実も黒いまま残っとる!!

 

白山吹 白 実+黒 (1)

 この黒い実が甘ければ狸の儂が頂くのじゃが!!

 甘くないのじゃ!!

 

白山吹 白 実+黒 (3)


 花は白で美しいが、狸の儂としては、

         花より、甘い実が良いのう!!

  花より団子じゃ!!

 

 しかし、花が過ぎると、気が付かん内に実になっとる!!

 気が付かんものじゃのう!!

 

 「 おう、狸殿、よい所に気が付いたのう・・」

 「 人は、景色が目には入っても気付かんことが多い・・」

 

「 “ 見る・ ” 観る・“ 看る ”は違うのじゃ・・」

 

見る・・目にとめる。

観る・・み比べる

看る・・見守る

 

 「 色々と見方には有ると言うことじゃ・・」

 

狸の儂はよう分らん???

 

「 分からんでも、気付けばよいのじゃ・・」

「 狸殿も、人間らしくなってきたのう・・」

 

うんにゃあ、儂は狸のままで十分じゃ!!