和尚、泥を運んでおるのかあ~!!

 重たそうじゃのう!!

 

 その一輪車でどの位の重さじゃ??

 和尚、ふらふらしとるぞお~~!!


一輪車泥 (1)

 

 大丈夫か!!

 狸の儂でよければ手伝うぞよお~~??

 

 「 いやいや、ひっくり返ったら、狸殿、泥だらけぞよ・・」

 「 泥だらけになったら、水浴びぞよ??」

 

 ひゃあ!! そらたまらんわ!!

 見とるだけにしょう!!

 

 で、その棒みたいのは何じゃ??

 

 「 これはなあ・・ 河骨を言って水花の一種じゃ・・」

 「 水蓮の様に、水の中で根を張り、

黄色の花を付けるのじゃ・・」


甲骨 黄色花のみ

 

 「 茎が骨のようじゃて、そのような名が付いとる・・」

 「 お茶席の花には向かぬが、面白いものじゃ・・」

 

 「 じゃが、根っこに問題が有ってな・・」

 「 この根っこが張ると、

池の底が根っこだらけになって・・」

 

河骨 根 (2)




 「 池の底が抜けるのじゃ・・」

 

 池で底が抜けるのか??

 桶の風呂が抜けるのは、聞いたことがあるが??

 

 「 根が伸びると、

池の底に敷いてある粘土の底を破るのじゃ・・」

 「 池の水が漏れないように、

昔の池は底に粘土が敷いてあるのじゃ・・」

 

 それで川骨の根を取っておるのか!!

 大変じゃのう!!

 

 我々は、花だけを愛でておるが、

           そんな苦労が有ったんじゃのう!!

 まあ一言、「和尚、ご苦労さん!!」