で、着物で行った演奏会は何じゃった??

       猫が主役の演奏会と言っておったが??

 

 「 そうじゃ、猫が主役じゃった・・」

 

 猫が演奏するのかい??  猫が歌うのかい??

 

 「 いやいやそうでは無く、

 『 “ 月の庭 ” シャンソンと朗読のひととき 』という演奏会で、

 その中で猫ちゃん中心の詩が語られ、

シャンソンが歌われたのじゃ・・」

 

 へぇ~~!!和尚がシャンソンを聞いたのかやえ??

和尚も中々のもんじゃのう!!

 

 「 儂も若かりし頃は、フランスも旅行したのじゃ・・」

 「 フランスには、丸一週間滞在し、

一人で町を巡ったものじゃ・・」

 

 へえ~~そんな時も有ったんかいなあ~~!!」

 

 「 パリに居った時に、シャンソンを聞いて惚れたのじゃ!!」

 「 それ以降、日本でシャンソン演奏会と聞くと、

   演奏会には何回も言ったが、

パリで聞いたシャンソンには出会えなかった・・」

 

 「 じゃがこの数年前に,

ある方のシャンソンを聞いた時に、これだと思ったのじゃ・・」

 

 「 そのシャンソンの演奏会に行ったのじゃ・・」

 「 またシャンソンの日本語の訳詞集も発刊されたのじゃ・・」

 

 「 『 詞歌抄 』クロと読むシャンソン 」を言う本じゃ・・」

 「 中々の本で、全作品ともフランスの原作詞者に、

          日本語訳の許可を得られたものじゃ・・」

 

 「 原作詞者に許可を得てる本は日本では二冊目らしい!!」

 「 更に素晴らしいのは、日本語の訳が最高だと言うことじゃ・・」

 

 「 歌の訴えたい心・思いを読み込み、

前後の歌詞の意味と流れをくみ取り、

言葉を選んでおられるのじゃ・・」

 

 「 そこに更に、心の思いが相手に伝わるように、

 切々と語るように「思い」を声に託す・・最高じゃった!!」

 

 それは良かったのう!!

 和尚にしては久しぶりの満足じゃのう!!

 

 で挨拶はどうじゃった??  上手く出来たか??

 

「 それは分からん?? 上手いか、下手かは聞かなんだ・・」

 「 挨拶とは、そう言うもんじゃ・・」

 

「 上手いか下手かは後で聞こえてくるもんじゃ・・」

 

 そんなもんかいなあ??

 狸の儂じゃと、挨拶の後、聞いて回るがのう!!

 

 和尚らしいのう!!