和尚!!
アゲハの幼虫が、どっかへ行ったって!!
「 そうじゃ・・ 転居したみたいじゃ・・」
アゲハが転居するんかいなあ??
「 アゲハは、羽が有るよって、自由に動けるがな・・」
「 じゃが、幼虫は胴体を足にして、動くしか無いわな・・」
そやのに?? 何で転居出来るんや??
花鉢から降りて、
地面を這いずり、新しい木を捜すんかい??
「 本来は、そうして美味しい木を探すんじゃ・・」
「 じゃが、今回の引っ越し屋さんは、和尚の儂じゃ・・」
何でまた和尚が親切に??
「 今回、アゲハの母親が卵を産みつけたのは、
儂が育てた甘い蜜柑の苗木じゃ・・」
「 昨年芽が出たとこで、
今年も春に新しい葉っぱが出て来た・・」
「
じゃが、大きさが20cm・・」
「
幼虫が四匹では、直ぐに食料不足‥」
「
じゃて、近くの蜜柑の木の枝の間に花鉢を移した・・」
「
と、直ぐに香りで分かるのか、
蜜柑の木の葉っぱに移動じゃ・・」
「 彼らも、食糧事情は分かっていたみたいじゃ・・」
「 親が居なくても、子は育つ・・」
「 大したものじゃ・・・・」
じゃが、今回の親は、和尚では無いか!!
「 まあ、甘い蜜柑の苗木が心配じゃったが、
アゲハの幼虫にも情が移ったわ・・・・」
「 蝶になって、
飛んでるのを見るのも乙なものじゃ・・」
さよか、儂は幼虫の方が美味そうじゃが、
和尚の情の移った子供には手は付けんぞ!!
「 へいおおきに・・・・・」
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