水引 赤(3)

水引 白 (2)




「 祝いじゃ・・」

 

 「 祝いじゃ・・」

 

 何じゃ? 少し煩いのう??

 

 あの陽気な大きい声は、和尚の声じゃ!!

 

 何であんなに飛び跳ねた声じゃ??

 

 和尚の性格から言うて、無いことじゃ??

 

 和尚!! どうした??

 

 「 おう狸殿・・」

 

 「 祝いじゃ・・ 祝いじゃ・・」

 

 だから?? 何でじゃ??

 

 「 いやいや、簡単なことじゃ・・」

 

 「 紅白の水引じゃ・・・」

 

 水引??

 

 紅白の水引が何で、“ 祝い ” じゃ??

 

 「 儂らの世界では、紅白の水引を使う時は祝い事じゃ・・」

 

 「 紅白の水引の花が咲いたで、“ 目出度い ”と、

       祝いじゃ・・ 祝いじゃ・・と言っておった。」

 

何じゃ!! それだけか!!

 

 「 それだけじゃが、少しでも目出度ければ、

     祝いじゃ・・ 祝いじゃ・・でもよいではないか。」

 

 そうじゃなあ!!

 

 コロナ過で、楽しいことが無いによって、

 和尚の様に、少しの楽しみが

“ 祝いじゃ・・” でも良いかもなあ!!

 

 狸の儂は、沢山の食べるもんと 
              食べてる夢が祝いぞよ!!!